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NAS OS 4.2.x - 利用可能なバックアップ・オプション

NAS OS 4.2.xのBackup Managerアプリには複数のバックアップ機能があります。この記事では、これらのオプションおよびオプションに関する重要情報について説明します。

データのバックアップ、復元および同期
データの新規バックアップを開始したり、以前のバックアップ・ジョブを復元するには、NAS OSにログインして緑の [Backup Manager(バックアップ・マネージャ)] アイコンをクリックします。

左側には以下に説明する4つのオプションがあります:

  1. バックアップ
  2. 復元
  3. 同期
  4. Network Backupサーバ

バックアップ
記事のこのセクションでは、「Backup(バックアップ)」というラベルが付いた最初のオプションを扱います。これをクリックすると、すでに設定済みのバックアップ・ジョブの一覧が表示されます。[Add backup(バックアップの追加)] をクリックすると、新しいバックアップ・ジョブを設定できます。これらのバックアップ機能の設定方法については、NAS OS 4ユーザ・マニュアルの『Backup Manager』の章の手順を参照してください。「DAS」という言葉が出てきた場合は、外付USBまたはeSATAハードディスク・ドライブを意味します。DASとは「ダイレクト・アタッチド・ストレージ (Direct Attached Storage)」の略です。
バックアップ・ウィザードでは4つのソース・オプションが利用できます。

  1. 最初のオプション [Name of Currently logged into NAS device(現在NASデバイスにログインしている名前)] は、NASから同じNASへ、または外付DASデバイス、クラウド・サービス、その他のNASデバイスへのバックアップを設定します:
  • [Currently logged into NAS device(現在NASデバイスにログイン中)]例えば、ある共有から別の共有へのデータのバックアップなど
  • USBデバイス:現在NASに直接接続されているUSBドライブにバックアップ
    ** DASがNTFSにフォーマットされている場合、NASからDASの増分バックアップは実行できません。 Journaled以外+EXT2、EXT3、EXT4、XFSおよびHFSの組み合わせのみが増分バックアップに対応しています。
  • クラウド: Amazon S3、Baidu (pcs)、Box、Dropbox、Google Drive、Strato HiDrive、Yandex.DiskまたはOneDriveにバックアップします。これらのクラウド・サービスをバックアップ先に指定するには、サービスの登録済みのアカウントが必要です。
  • ネットワーク・デバイス:Rsync、FTP、SMB、NFSまたはWebDAVプロトコルを使用して別のNASにバックアップします。
  • 別のNAS OSデバイス:NAS OSを実行している別のSeagate NASにバックアップします
    ** バックアップ先のSeagate NASでNetwork backupサーバが有効になっている必要があります
  1. 2番目のオプション [USB device(USBデバイス)] は、現在接続されているUSBデバイスからNAS、クラウド、別のネットワーク・デバイス、または別のNAS OSデバイスへの新規バックアップ・ジョブを設定します。
  2. 3番目のオプション [Cloud(クラウド)] は、いずれかのクラウド・アカウントからNASまたは現在接続されているUSBデバイスへの新規バックアップ・ジョブを設定します。
  3. 4番目のオプション [Network Device(ネットワーク・デバイス)] は、別のNASデバイスからこのNASデバイスまたは現在接続されているUSBデバイスへのRsync、FTP、SMB、NFSまたはWebDavプロトコルを使用した新規バックアップ・ジョブを設定します。

*クラウド・サービスの利用では容量が制限されている場合があります。クラウドのバックアップ・ジョブを設定する際には、有効な容量を把握しておいてください。


コンピュータからNASへのバックアップ  
コンピュータからNASへのバックアップは、NAS OS Backup Managerからではなく、コンピュータのオペレーティング・システムから設定する必要があります。WindowsおよびMacに関するヒントは以下の通りです:

Windows
Windows 7内蔵バックアップ・ソフトウェアを使用してコンピュータからNASへのバックアップを実行する方法は、このWindowsの記事を参照してください。他のバージョンのWindowsでバックアップを実行する方法の詳細は、Microsoftのサポート・ページをご覧ください。
また、サード・パーティのバックアップ・ソフトウェアをWindowsコンピュータにインストールして、コンピュータからSeagate NASへのバックアップを設定することもできます。
バックアップ先を設定する際には、「ネットワーク上の場所」を選択して、使用したいNAS共有を表示します。最初にWindowsエクスプローラから共有にネットワーク・ドライブをマッピングすることが必要な場合もあります。

Mac OSX
Time Machineを使ったバックアップの設定に関する詳細は、Appleサポート・ページのこの記事をご覧ください。バックアップ先に外付ハードディスク・ドライブを選択する代わりに、NAS共有を選択します。適切なNASユーザ認証情報を使用して、最初にファインダーから共有をマウントすることが必要な場合もあります。

 

復元

左側にあるメニューの2番目のオプション [Restore(復元)] を使用すると、データを紛失した場合に以前にバックアップしたファイルを指定したコピー先にコピーすることができます。これらの復元機能では、個別のファイルまたはフォルダを復元することはできませんが、バックアップ・ジョブが複数回にわたって実行された場合には設定でバックアップ日を選択することができます。

一部のファイルまたは特定のフォルダを手動で復元したい場合は、Windowsエクスプローラまたはファインダーでバックアップ先フォルダを表示して目的のファイルをコピーし、バックアップ元フォルダに貼り付けます。

  • NAS OSにログインして、Backup Managerのショートカットをクリックし、[Restore(復元)] をクリックします。
  • 以下から復元を行う4つのオプションがあります:
  1. バックアップ:以前のバックアップ・ジョブを基にしてデータを復元します
  2. 4-BayまたはUSBデバイスのバックアップ・フォルダ:NAS OSがバックアップ・フォルダとして認識するフォルダからデータを復元します
  3. クラウド・バックアップ・フォルダ:NAS OSがバックアップ・フォルダとして認識するクラウド・フォルダからデータを復元します
  4. ネットワーク・バックアップ・フォルダ:使用したいプロトコルを選択して、NAS OSがバックアップ・フォルダとして認識するネットワーク・フォルダからデータを復元します。

同期

Backup Managerのもうひとつの機能は、同期です。通常のバックアップとは異なり、同期は双方向でバックアップを行うように設定されます。そのため、クラウドの同期先のフォルダで変更が行われると、スケジュールに従って、これらの変更はNASの同期元にも適用されます。
NASのダッシュボードにログインして、[Backup Manager(バックアップ・マネージャ)] ショートカットをクリックすると、左側の一覧にある [Sync(同期)] が使用できる状態になっています。それをクリックします。
次に [Add sync job(同期ジョブの追加)] をクリックして新規タスクを準備します。この同期ジョブに対しては複数のクラウド・オプションを同期先として使用できます:

  • Google Drive
  • Dropbox
  • Onedrive
  • Baidu (pcs)

この同期オプションを使用するには、これらのいずれかのクラウド・サービスの有効なアカウントが必要です。クラウド・サービスを選択すると、同期ウィザードからそのクラウド・サービスのアカウントにサイン・インするように求められます。

以下の設定を行うことができます:

  • 同期先(クラウド・サービス上のディレクトリ)
  • 同期元(NAS上のディレクトリ*)
  • 同期スケジュール

*クラウド・サービスの利用では容量が制限されている場合があります。クラウドのバックアップ・ジョブを設定する際には、有効な容量を把握しておいてください。


Network backupサーバ
Network backupサーバが有効になっている場合、(ほとんどの)その他のRsync対応デバイスがNASをNetwork backup先として使用できます。自身の外部 (Net) backupを設定するために、このサービスを有効にする必要はありません

  • NAS ダッシュボードで [Backup Manager(バックアップ・マネージャ)] をクリックします
  • 左側にある一覧の [Network backup Server(Network backupサーバ)] をクリックします
  • Network backupサーバ・サービスを有効にするには、[Enable(有効化)] をクリックします
  • Network backupサーバのパスワードを作成して、確認するように求められます

(このパスワードは、他のデバイスからNetwork backupを開始してこのNASデバイスをバックアップ先にする場合に入力を求められます)

有効になると、以下の情報が記載されたNetwork backupサーバ設定ページが表示されます:

  • デバイス名
  • ログイン (network backup)
  • パスワード(******および [show password(パスワードの表示)] 機能)
  • 通常のNetwork backupsに使用できるポート(デフォルトは873)
  • 暗号化Network backupsに使用できるポート(デフォルトは22)
  • Rsyncモジュール (Network backup)

リモートNetwork backupを設定したい場合は、NASデバイスのローカルIPアドレスを参照するポートを受信側のルータ設定に転送する必要があります。

Network backupサーバが有効になると、Network Backupという名前のローカル共有が新規に作成されます。デフォルトでは、この共有にアクセスできるユーザはいません。Network Backup共有にユーザがアクセスできるようにする方法:

  • NAS OSのDevice Managerに進みます
  • 共有の下で [Shares(共有)] をクリックします
  • 新しいNetwork Backup共有にカーソルを合わせて、右側の [edit(編集)] をクリックします
  • [Users(ユーザ)] をクリックすると、その共有のユーザ・アクセス・コントロール・パネルが開きます
  • アクセスしたいユーザを [Read+write access(読み込み+書き込みアクセス)] ウィンドウにドラッグ・アンド・ドロップします。
  • 安全対策として、読み込みアクセス権限のみを与えることもできます。